校長として思うこと・伝えたいこと

池江選手の言葉

 

 国立競技場で開かれた東京五輪開幕1年前イベントで、競泳女子・池江璃花子さんが発信したメッセージに強く胸を打たれたことを今でも覚えています。内容の一部を紹介したいと思います。 

 

 スポーツは、人に勇気や絆をくれるものだと思います。私も闘病中、仲間のアスリートの頑張りにたくさんの力をもらいました。
 世の中がこんな大変な時期に、スポーツの話をすること自体、否定的な声があることもよく分かります。ただ、逆境からはい上がっていく時にはどうしても、希望の力が必要です。
 希望が遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても前を向いて頑張れる。私の場合、もう一度プールに戻りたい。その一心でつらい治療を乗り越えることができました。(池江璃花子選手の言葉から)

 

 どの言葉も本当に重みがあり、深く納得します。大変なことを乗り越えた池江さんだからこそ言える言葉があるのではないでしょうか。

 特に、「逆境からはい上がっていく時にはどうしても、希望の力が必要です。」という言葉です。なるほど、人というのは希望の光に向かって歩いていくからこそ、ゴールにたどり着くことができる。ほんの小さな光でも、それが希望であれば、前を向いて歩く勇気をもらえるということです。

 今は、本当に先が見えない世の中で、嫌になることがたくさんあります。しかし、希望をもって前に進むことが未来を創るのだとしたら、希望をもって頑張りたい… そう思います。そう思える人が一人でも多いことを願っています。