校長として思うこと・伝えたいこと

プログラミング教育について②

 小学校におけるプログラミング教育の中核とも言えるのが、「プログラミング的思考」を

育成することです。

 

 「プログラミング的思考」とは、「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのよ

うな動の組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせ

たらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくの

か、といったことを論理的に考えていく力」とされています。

 

 

 つまり、コンピュータを動作させるために、以下のような手順で進めていくことができれ

ば、「プログラミング的思考」を働かせていることになります。

 

(1)コンピュータにどのような動きをさせたいのかという自らの意図を明確にする。

               ↓

(2)コンピュータにどのような動きをどのような順序でさせればよいのかを考える。

               ↓

(3)一つ一つの動きを対応する命令(記号)に置き換える。

               ↓

(4)これらの命令(記号)をどのように組み合わせれば自分が考える動作を実現できるか

   を考える。    

               ↓

(5)その命令(記号)の組合せをどのように改善すれば自分が考える動作により近づいて

   いくのかを試行錯誤しながら考える。

 

 我々教員が肝に銘じておかなければいけないこととして、『「プログラミング的思考」

は、プログラミングの取組のみで育まれたり、働いたりするものではない』ということで

す。思考力・判断力・表現力等を育む中に、「プログラミング的思考」の育成につながるプ

ログラミングの体験を計画的に取り入れ、位置づけていくことが重要となります。

  

  参考文献:「小学校プログラミング教育の手引〔第三版〕」(文部科学省)