校長として思うこと・伝えたいこと

「豊かな心」とは

 「豊かな心」とは、子供たちが目標をもって自発的に行動する「心」、また、仲間ととも

努力する「心」ととらえています。

 心は見えませんが、行動に表れます。子供たちの日々の行動の中には、「豊かな心」の小

さなつぼみが芽生えています。興味をもって学ぼうとする心、歌や絵を愛する心、自然の美

しさや不思議に感動する心、過ちを正そうとする心、困った人を助けようとする心、行いを

反省する心、などです。

 

 以下が一つの例になります。

 ある児童は、体育の時間にどうしても鉄棒で逆上がりができず、休み時間も放課後も手に

まめを作りながら何度も繰り返し練習をしていました。その児童を励ましながら一緒に練習

を見守った友人は、その児童が初めて逆上がりができた時、まるで自分のことのように喜び

ました。

 

 この例では、目標に向かってあきらめずにがんばり続ける児童にも、それを見守る友人に

も「心の豊かさ」を感じます。このように、「こうなりたい」とか「こうなってほしい」と

いう心の動きや高まりが表出されたときに、「豊かな心」が育成されたととらえます。

 

 学校では、一人一人の心を大切にした学級経営を通して豊かな人間関係を育てるととも

に、教育活動全体を通して、健康への意識やたくましい心・体を育てていきます。