校長として思うこと・伝えたいこと

プログラミング教育について①

 今日、コンピュータは人々の生活の様々な場面で活用されています。家電や自動車をはじめ

身近なものの多くにもコンピュータが内蔵され、人々の生活を便利で豊かなものにしていま

す。誰にとっても、あらゆる活動において、コンピュータなどの情報機器やサービスとそれに

よってもたされる情報とを適切に選択・活用して問題を解決していくことが不可欠な社会が到

来しつつあります。

 

 コンピュータを適切、効果的に活用していくためには、その仕組みを知ることが重要です。

コンピュータは人が命令を与えることによって動作します。端的に言えば、この命令が「プロ

グラム」であり、命令を与えることが「プログラミング」です。プログラミングによって、コ

ンピュータに自分が求める動作をさせることができるとともに、コンピュータの仕組みの一端

をうかがい知ることができるので、コンピュータが「魔法の箱」ではなくなります

 

 さて、小学校においてすでに導入されているプログラミング教育ですが、ねらいは次のとお

りです。

 ①「プログラミング的思考」を育むこと

 ②プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータ等の情報技術によって支えられている

  ことなどに気付くことができるようにするとともに、コンピュータ等を上手に活用して身

  近な問題を解決したり、よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと

 ③各教科等の内容を指導する中で実施する場合には、各教科等での学びをより確実なものと

  すること

 

 プログラミングに取り組むことを通じて、児童がおのずとプログラミング言語を覚えたり、

プログラミングの技能を習得したりするといったことは考えられますが、それ自体をねらいと

するものではありません。

 

 プログラミング教育の実施にあたっては、①・②をねらいとすること、各教科等の内容を指

導する中でプログラミング体験を行う場合には、これに加えて③をねらいとすることが必要と

なります。

 

  参考文献:「小学校プログラミング教育の手引〔第三版〕」(文部科学省)