校長として思うこと・伝えたいこと

コロナ「3つの顔」について

 

 以前に何度か同じことをお伝えしていますが、改めまして新型コロナウイルス感染

についてお願いしたいことがあります。

 

 新型コロナウイルス感染症には、「3つの顔」があると言われています。 

  〇第1の感染症:病気そのもの

  〇第2の感染症:不安とおそれ

  〇第3の感染症:偏見や差別

 

 この状況を鑑みつつ、学校においては以下のような取組に力を入れています。

 

1 「第1の感染症:病気そのもの」を防ぐために

  3密を避けることや一人一人の衛生管理を徹底しています。学校では、「手洗い」

 (洗うタイミング・洗い方等)の指導に力を入れています。

 

2 「第2の感染症:不安とおそれ」を防ぐために

  不安やおそれは、「気づく力」・「聴く力」・「自分を支える力」を弱めると言わ

 れています。不安やおそれは身を守るために必要な感情ですが、冷静な対応ができな

 くなることもあります。

  学校では、下線部について、学年に応じた表現で児童に伝えています。必要以上に

 不安やおそれを抱く必要はなく、何かあれば教員に相談するよう児童には常日頃から

 話しています。

    

3 「第3の感染症:偏見や差別」を防ぐために

  不安をあおることは、偏見や差別を生んでしまう可能性があります。

  学校では、何より「確かな情報」の発信に努めます。また、発達段階に応じた心の

 教育に努める中で、なぜ偏見や差別がいけないのかをきちんと児童に伝えていきたい

 と考えます。 


  特に、「偏見や差別」は、それぞれがもつ知識や正しいと感じることが違っている

 ために生じてしまうことがあるように思います。まずは、一人一人の知識や感じ方が

 違うことを認識し、お互いを認め合うことが大切です。


  また、行動を起こす前に、「得た情報は正しいのか」「その情報を人に伝えるべき

 か」「伝えたらうなるか」など、先を見通した考えをもつことができるよう日々

 生活の中で児童たちへ問いかけていきます。


  御家庭におかれましても、同一の認識で御協力をお願いいたします。

 

    参考文献:「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!〜負のスパイラルを断ち切るために〜」(日本赤十字社)