校長として思うこと・伝えたいこと

2021年11月の記事一覧

ちょっといい話

   

 下校指導をしていると、様々な人間模様に出合うことができます。

 先日あったちょっといい話をお伝えできればと思いましたので、少しだけお付き合いくだ

さい。

 

 下校指導が終わり、私が職員玄関から学校に入ろうとしたその時、4年生の児童4人が今

から下校しようとしています。 

「どうしたの?」

と、声をかけると、一人の女の子が、

「この子がけがをしちゃって。保健室の先生に手当てをしてもらう間、みんなで待っていま

 した。」

と、一人の男の子を指さして言いました。確かに、足に絆創膏がはってあります。

 

「なるほど、そういうことなら遅くなってもしようがなかったね。気をつけて帰るんだよ。

 〇〇さんは、けがをしているから、みんなで優しくしてあげてね。」

と、私が言うと、

「はーい。」

と、元気な返事が返ってきました。

 

 その後の児童たちの様子が素晴らしい。

「荷物持とうか?」

「肩を貸すよ。」

「僕が前を歩くから、ついてきてね。」

と、皆でけがをした児童を守ろうと必死です。

 

 本校の目指す児童像に、「みんなを大切にする子」があります。一人一人がお互いを大切

にする心をもっていて、それが実現されている姿がここにありました。とても素晴らしいこ

とだと思います。そして、そんな風景を日々いろいろな場所で見ることができます。

 

 以上、ちょっといい話でした。