校長として思うこと・伝えたいこと

2022年1月の記事一覧

コロナ「3つの顔」について

 

 以前に何度か同じことをお伝えしていますが、改めまして新型コロナウイルス感染

についてお願いしたいことがあります。

 

 新型コロナウイルス感染症には、「3つの顔」があると言われています。 

  〇第1の感染症:病気そのもの

  〇第2の感染症:不安とおそれ

  〇第3の感染症:偏見や差別

 

 この状況を鑑みつつ、学校においては以下のような取組に力を入れています。

 

1 「第1の感染症:病気そのもの」を防ぐために

  3密を避けることや一人一人の衛生管理を徹底しています。学校では、「手洗い」

 (洗うタイミング・洗い方等)の指導に力を入れています。

 

2 「第2の感染症:不安とおそれ」を防ぐために

  不安やおそれは、「気づく力」・「聴く力」・「自分を支える力」を弱めると言わ

 れています。不安やおそれは身を守るために必要な感情ですが、冷静な対応ができな

 くなることもあります。

  学校では、下線部について、学年に応じた表現で児童に伝えています。必要以上に

 不安やおそれを抱く必要はなく、何かあれば教員に相談するよう児童には常日頃から

 話しています。

    

3 「第3の感染症:偏見や差別」を防ぐために

  不安をあおることは、偏見や差別を生んでしまう可能性があります。

  学校では、何より「確かな情報」の発信に努めます。また、発達段階に応じた心の

 教育に努める中で、なぜ偏見や差別がいけないのかをきちんと児童に伝えていきたい

 と考えます。 


  特に、「偏見や差別」は、それぞれがもつ知識や正しいと感じることが違っている

 ために生じてしまうことがあるように思います。まずは、一人一人の知識や感じ方が

 違うことを認識し、お互いを認め合うことが大切です。


  また、行動を起こす前に、「得た情報は正しいのか」「その情報を人に伝えるべき

 か」「伝えたらうなるか」など、先を見通した考えをもつことができるよう日々

 生活の中で児童たちへ問いかけていきます。


  御家庭におかれましても、同一の認識で御協力をお願いいたします。

 

    参考文献:「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!〜負のスパイラルを断ち切るために〜」(日本赤十字社)

イチローに学ぶ

 

 元プロ野球選手のイチローを知らない人はいないと思います。

 

 私は、彼の生き方・語り口にとても惹かれます。まっすぐで飾りがなくて、決して自

と人を比べることがありません。

 テレビの対談等では、心に残る素敵な言葉を語っていることが多いです。私の心に残

ている言葉をいくつか紹介します。

 

 ◎個人的に「成功」という言葉が好きではありません。

  それはあまりにも感覚的であり、相対的です。

  そして、それは自分自身ではなく、たいてい他人が作った定義です。

 

 ◎いろんな世界のトップの人たちに会いましたけどみんな口を揃えて言いましたよ。

  「自分のためにやっている。」って。

 

 ◎小さなことを重ねていくことが、とんでもないところに行くただ一つの道なんだな

  と感じています。

 

 ◎自分にとって満足できるのは、少なくとも誰かに勝ったときではない。

  自分が定めたものを達成したときです。

 

 どの言葉にも重みがあるのと同時に、潔さを感じます。「自分自身」をしっかり見

め、悪いことがあっても人のせいにはしない。自分自身と向き合いながら、まっすぐ前

を見て生きていく、そんな印象です。

 

 私がイチローと同じように生きていけるとは到底思いませんが、自分というものを

っかりもち、他人の言葉に流されることなく、まずはこのコロナ禍をしっかり乗り切っ

ていきたいと思います