校長として思うこと・伝えたいこと

2022年3月の記事一覧

記述式評価について②

 

 今回は、「総合的な学習の時間」の評価についてお伝えします。

 

【総合的な学習の時間】

  学習指導要領に示す「総合的な学習の時間」にかかる目標は、「探究的な見方・考

 え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、

 自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目指す」です。この目

 標を踏まえ、以下の3つの観点に即して、児童の学習状況を見取ります。よって、

 「あゆみ」の「総合的な学習の時間の記録」欄には、以下の視点で見取った内容を文

 章で記述します。

 

 ≪知識・技能≫

  ・探究的な学習の過程において、課題の解決に必要な知識や技能を身に付け、課題

   に関わる概念を形成し、探究的な学習のよさを理解している。

 

 ≪思考・表現・判断≫

  ・実社会や実生活の中から問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を集め、整

   理・分析して、まとめ・表現している。

 

 ≪主体的に学習に取り組む態度≫

  ・探究的な学習に主体的・協働的に取り組もうとしているとともに、互いのよさを

   生かしながら、積極的に社会に参画しようとしている。

コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)開始に向けて

 

 令和4年度から、市内全小・中学校で「コミュニティ・スクール」が始まります。

 

 本校では、先日、「コミュニティ・スクール準備委員会」を開催し、学校運営協議

委員候補者の方々にお集まりいただきました。

 委員同士の親睦を深めたり、「コミュニティ・スクール」について学んだりする場

なり、「地域と学校の連携・協働」に向けて一歩踏み出したところです。

 

 さて、「コミュニティ・スクール」とは何なのか。

 今後様々な形で発信させていただきますが、以下に概要を示しましたので、御覧く

さい。

 

1 「地域とともにある学校づくり」を目指して

  コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)は、学校と地域住民等が力を合

 せて学校の運営に取り組むことが可能となる「地域とともにある学校づくり」への転

 換を図るための有効な仕組みです。コミュニティ・スクールでは、学校運営に地域の

 声を積極的に生かし、地域と一体となって特色ある学校づくりを進めていくことがで

 きます。

 

2 コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)

  コミュニティ・スクールとは、「学校運営協議会」を設置した学校のことを言い

 す。「学校運営協議会」とは、法律(地方教育行政の組織及び運営に関する法律)に

 基づき教育委員会により任命された委員が、一定の権限を持って、学校の運営とその

 ために必要な支援について協議する合議制の機関です。

 

3 学校運営協議会の主な3つの役割

 ①校長が作成する学校運営の基本方針を承認します。

 ②学校運営について、教育委員会または校長に意見を述べることができます。

 ③教職員の任用に関して、教育委員会規則で定める事項について、教育委員会に意

  を述べることができます。

 

4 学校運営協議会の運営

  学校運営協議会には、協議や承認等を行う会議と学校見学や授業参観、行事見学

 の活動があります(年間4回程度)。

 

5 委員について

  委員は15人以内とし、地域住民、保護者、学校の運営に資する活動を行う者、

 の他教育委員会が適当と認める者で構成します。教育委員会が、委員を任命します。

 当該学校の校長や教職員は、委員として任命されませんが、公務として会議に参加し

 ます。 

 

6 地域学校協働活動とともに

  地域学校協働活動とは、地域住民・保護者等の参画を得て、地域全体で子供たち

 学びや成長を支えるとともに、「学校を核とした地域づくり」を目指して、学校と

 域が相互にパートナーとして連携・協働して行う様々な活動のことを言います。

 (例:学校に対する多様な協力活動、地域住民の協力によって行う学習支援 等)

  将来的には、「コミュニティ・スクール」と「地域学校協働活動」が目標やビジ

 ンを共有し、「地域とともにある学校づくり」と「学校を核とした地域づくり」を合

 わせて実現することを目指します。