校長として思うこと・伝えたいこと

校長室から

PTA活動について

 PTA活動は、学校にとってなくてはならないものです。学校行事や児童の学校生活

は、学校職員の力だけでは成り立たないことがたくさんあるからです。

 

 そもそもPTAとは、P=parent(保護者)、T=teacher(教職員)、A=association

(組織)の略ですから、保護者と教職員で組織する団体ということになります。

 

 「座間小学校PTA規約」では、座間小学校PTAの活動目的を「保護者と教職員とが協

力して、家庭と学校と社会における児童の幸福な成長をはかること」としています。そ

して、目的を達成するために、「よい保護者・よい教職員となるように努めること」・

「家庭と学校との緊密な連絡によって、児童の生活環境をよくするために努めること」

等を努力事項としてうたっています。

 

 組織は、会長・副会長・書記・会計・会計監査・学校長が本部を担います。また、本

部と常置委員会(地区委員会・生活委員会・広報委員会・選考委員会)で運営委員会を

組織しています。そして、顧問がすべての活動を見守り、チェック機能を果たします。

このように、たくさんの保護者・学校職員がPTA活動に携わり、学校運営を支えていま

す。

 

 特に、保護者の方は、仕事の融通をつけたり、御家庭における対応をやりくりしたり

してPTA活動に参加してくださっています。よりよい学校環境を作り出すため、子供た

ちの健やかな成長のために、保護者と学校職員が今後とも緊密な連携をとりながら、

PTA活動を進めてまいりたいと考えます。

 

 引き続き、御理解と御協力の程、何卒よろしくお願いしたします。

校内研究

本校の校内研究について、概要を紹介します。

 

1 校内研究テーマ

  「豊かな表現ができる子の育成をめざして

   ~自分の考えや思いを表現し合う国語学習~」

 

2 研究テーマ設定の理由

(1)学校教育目標から

  本校の学校教育目標は、「心豊かで、心身ともに健康な知・徳・体の調和がとれた

 子どもの育成」であり、目指す児童像は、「明るく強い子」・「みんなを大切にする

 子」・「よく考え最後までやりぬく子」である。その中でも、「よく考え最後までや

 りぬく子」を育成する手立てとして、国語科を重点教科とし、校内研究に取り組むこ

 ととした。

 

(2)児童の実態から

       本校では、昨年度までの5年間、体育科の研究に取り組み、「明るく強い子」の

 成に努めてきた。その結果、一定の成果をあげることができたと考えている。

  本校の児童は、素直で優しく、困っている友達に対して手をさしのべることができ

 る。また、何事も頑張ろうという意欲に溢れている。一方で、自分の考えや思いを文

 章にしたり、相手に伝えたりすることを苦手と感じている児童が多いため、学力向上

 の基盤となる国語科で研究を進めることとした。国語科の「書く」活動に重点を置

 コミュニケーション力の向上を目指していく。

 

3 主な取組について

  語彙の広がりを「書くこと」・「伝えること」に生かすことにより、豊かな表現力

 を育成したいと考える。また、このことを低学年から年への系統立てたつながり

 の中で実することにより、一過性のものではなく、しっかりとした定着が図れる取

 組としたい。

  また、共に学ぶ機会や、試行錯誤したり見通しをもって取り組んだりする機会を

 画的・継続的に設定し、学びが深まるような投げかけ・発問を行うことにより、

 力・判断力・表現力の育成につなげたい。

 

 以上、本校の校内研究について、概要を紹介いたしました。

 現在進行形の取組であり、今後、検討の上、変更や改善がある可能性もありますが、

これらの取組から「豊かな表現ができる子」の育成を目指し、「豊かな人間性」・「豊

かな心」につなげていきたいと考えます。

「インクルーシブな学校」をつくるために

 

 平成6年、ユネスコで提唱された「サマランカ宣言」において、全ての子供たちを一

体として包み込む教育である「インクルージョン」が示されました。「インクルージョ

ン」とは、全ての子供が共に学ぶ質の高い教育を保障することです。 

 

 学校には様々な児童がいて、それぞれが悩みを抱えています。その中には、自らの

だけでは解決することが困難な課題を抱え、周囲からの支援が必要な児童もいます。

のように様々な悩みや課題を抱えている児童一人一人に対して、学級担任一人で対応

きることには限りがあります。

 

 「インクルーシブな学校」(インクルージョンが実現された学校)をつくるために大

切なことは、悩みや課題を抱える児童やその保護者を孤立させることなく、学校全体で

支援していくことです。だからこそ、チームで取り組む必要があり、全ての児童を全て

の教職員で支える体制を整備することが欠かせません。

 

 本校は、県が行う「インクルーシブ教育校内支援体制整備業」を令和3・4年度の

2ヶ年で受けています。教育相談コーディネーターの授業時を軽減し、校内支援体制

の整備・充実に努めてきました。

 

 校内支援体制の整備・充実は、教育相談コーディネーターだけでできるものではあり

ません。一人一人の教職員が役割をもつ中で、チームで構築していく必要があります。

様々な役割をもつ教職員が同じ目標に向かって連携していくことで、組織的な校内支援

体制の充実を図ることができると考えます。

 

 昨年度は、教育相談コーディネーターができる限り様々な悩みや課題を抱えている児

童に個別対応し、情報の整理をしました。対応の道筋を考え、それを関係者で情報共有

し、留意点を確認しました。

 教職員同士の連携により一定の流れができたことと、組織的な校内支援体制の構築

み出したことを感じています。

 

 本年度は、「児童支援」と「児童指導」を両輪とした体制に発展させることができる

よう、更なる校内体制の充実を目指していきたいと考えています。 

荒天時の登校

 

 令和元年10月には大きな台風が関東地方に上陸し、城山ダム緊急放流による相模

氾濫が懸念されるという事態にまでなりました。

  

 今後も様々な災害に対する対応が必要であると考えますが、改めまして、荒天時の児

童の登校について以下の点をお願いいたします。
 

《翌日の対応について、前日のうちに判断する場合》

 児童の下校に間に合えば、対応の内容(「時間を遅らせての始業」や「臨時休業」)

を文書で発信します。文書が間に合わない場合には、学校メール等で保護者に伝えま

す。

 

《翌日の対応について、前日のうちに判断できない場合》

 朝6時以降、座間市に警報が出されている場合には、特段の連絡がなくても児童は

「自宅待機」としてください。


 注意報のみでも、風が強かったり雷が鳴っていたりする場合には、登校中の児童に危

険が及ぶ可能性があります。そのような時は「保護者の判断で登校を遅らせる」・「保

護者が、登校班に付き添い登校する」等の御協力をお願いします。


 登校を遅らせる場合には、登校班長(副班長)へ連絡してください。ただし、保護者

同士の連携により、できるだけ登校班内で同じ対応となるよう御協力をお願いいたしま

す。「登校を遅らせる」等の連絡は、午前8時以降に学校あてお願いいたします。(班

の対応が同一である場合は、班代表の方による連絡でも構いません。)


 なお、荒天時、保護者の判断で登校を遅らせ児童が遅刻した場合は、遅刻の扱いには

しません。

 
 上記対応で難しいのが、判断を保護者にお任せする部分がある点です。学校で統一の

判断をすることができれば保護者の皆様に御迷惑をおかけしないのですが、雨の降り

方・雷の鳴り方等、地域によって違う場合があります。学校周辺の状況が、他地域と同

じであるとは限りません。


 よって、保護者の皆様に、地域の状況に応じた対応をお願いしたいと考えます。御協

力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

記述式評価について②

 

 今回は、「総合的な学習の時間」の評価についてお伝えします。

 

【総合的な学習の時間】

  学習指導要領に示す「総合的な学習の時間」にかかる目標は、「探究的な見方・考

 え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、

 自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目指す」です。この目

 標を踏まえ、以下の3つの観点に即して、児童の学習状況を見取ります。よって、

 「あゆみ」の「総合的な学習の時間の記録」欄には、以下の視点で見取った内容を文

 章で記述します。

 

 ≪知識・技能≫

  ・探究的な学習の過程において、課題の解決に必要な知識や技能を身に付け、課題

   に関わる概念を形成し、探究的な学習のよさを理解している。

 

 ≪思考・表現・判断≫

  ・実社会や実生活の中から問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を集め、整

   理・分析して、まとめ・表現している。

 

 ≪主体的に学習に取り組む態度≫

  ・探究的な学習に主体的・協働的に取り組もうとしているとともに、互いのよさを

   生かしながら、積極的に社会に参画しようとしている。