校長として思うこと・伝えたいこと

校長室から

地震・風水害対応について

 

 地震・風水害対応についてお知らせします。

 (詳細は、学校HP掲載の「地震・風水害対応」を御覧ください。)

 

 ここ数日、地震が続いており不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 地震や風水害がいつ起こるのか誰にも分かりませんが、意識していることがあると少し

安心かもしれません。

 今回は、地震等が起きた場合の「引渡し下校」について掲載します。 

 以下のような場合に、「引渡し下校」となりますので御理解と御協力をお願いします。
 

〔学校から特段の連絡がなくても、引渡し下校となる場合〕

 〇児童の在校時に、市域で震度5弱以上の地震(大規模地震)が起こった時

  

〔学校メール等でお知らせした後に、引渡し下校となる場合〕

 〇児童の在校時に、大規模地震ではないが、地震の影響で鉄道が停止し、多くの保護者が

  帰宅できない時や、地域の停電で児童が安全に下校できない時

 

 〇風水害により児童だけの下校が不可能なために学校に留め置き、その待機時刻が17時

  を過ぎた時

 

 ※保護者の引取りが難しい場合に備えて、代理引取り人の方へ上記が引取り下校になるこ

  とを伝えておいてください。

 

 以上、よろしくお願いします。

ちょっといい話

   

 下校指導をしていると、様々な人間模様に出合うことができます。

 先日あったちょっといい話をお伝えできればと思いましたので、少しだけお付き合いくだ

さい。

 

 下校指導が終わり、私が職員玄関から学校に入ろうとしたその時、4年生の児童4人が今

から下校しようとしています。 

「どうしたの?」

と、声をかけると、一人の女の子が、

「この子がけがをしちゃって。保健室の先生に手当てをしてもらう間、みんなで待っていま

 した。」

と、一人の男の子を指さして言いました。確かに、足に絆創膏がはってあります。

 

「なるほど、そういうことなら遅くなってもしようがなかったね。気をつけて帰るんだよ。

 〇〇さんは、けがをしているから、みんなで優しくしてあげてね。」

と、私が言うと、

「はーい。」

と、元気な返事が返ってきました。

 

 その後の児童たちの様子が素晴らしい。

「荷物持とうか?」

「肩を貸すよ。」

「僕が前を歩くから、ついてきてね。」

と、皆でけがをした児童を守ろうと必死です。

 

 本校の目指す児童像に、「みんなを大切にする子」があります。一人一人がお互いを大切

にする心をもっていて、それが実現されている姿がここにありました。とても素晴らしいこ

とだと思います。そして、そんな風景を日々いろいろな場所で見ることができます。

 

 以上、ちょっといい話でした。

キャリア教育の充実に向けて~キャリア・パスポートの取組~

 

 人工知能(AI)の発達により、今ある仕事が機械にとって代わられる・・・そんな時代

来ると言われています。 

 学習指導要領には、小学校からの継続した「キャリア教育」が必要であると示されていま

す。効果的なツールの一つとして、「キャリア・パスポート」があり、昨年度からその取組

が始まっています。

 

 キャリア教育は、将来社会の中で自分の役割を果たし、自分らしい生き方を実現する力を

育成するための教育です。小学校の「職業調べ」や、中学校や高校での「職場体験活動」・

「社会人講話」などが、それに当たります。

 ただ、こうした活動がこれまでは単発的なものになってしまうケースが多くありました。

小中高を連続して、一人一人が自分の生き方や将来を考えられるようにしていくことが今後

求められます。

 キャリア教育で大切なのは、学んだことを「振り返り」、「見通し」をもつことだと言わ

れています。「キャリア・パスポート」は、キャリア教育に係る活動を蓄積し学年や学校の

壁を越え活用していくものです。

 

 ページに押されたスタンプを見れば、これまでの記録がわかる「パスポート」のようなイ

メージととらえることができます。

 授業や学校行事で心に残ったこと、自分が成長できたことなどを記入し、学期末などに振

り返ることができるようにしています。 

雑感

 

 オリンピック・パラリンピックという素晴らしいスポーツの祭典が東京で行われました。

本当に心躍る、わくわくするシーンがたくさんあったのではないでしょうか。

 

 どの競技もそれにかけてきた選手の思いが見え隠れするので、応援にも熱が入りました。

全ての選手に大きな拍手を送りたいと思います。

 その中でも日本人の活躍は目を見張るものがあり、地道にこつこつと頑張る国民性が表れ

ていたように思います。

 

 さて、パラリンピックでは、パラアスリート界を牽引してきた成田真由美選手が東京で有

終の美を飾りました。これまで、金15個を含む計20個のパラリンピックメダルを獲得し

た50代の競泳選手です。

 最後のレースは、50メートルの背泳ぎ決勝。予選から2秒近くタイムを縮め、6位入賞

という素晴らしい結果でした。以下がレース後の言葉ですが、非常に印象的で、心を打ちま

す。

 

「自分が元気よくオギャーと生まれて、障がいと病気を与えてもらって、大嫌いだった水泳

    が大好きに変わって、たくさんの人に出会えて、パラリンピックにも6回出場出来て、コ

 ーチ、友達、一番は親がいてくれたからここまでたどり着くことができた。感謝の気持ち

 でいっぱいです。」

   

 この成田さんの言葉は、感謝の気持ちに溢れています。「障がい」や「病気」についても

これらを与えてもらったと表現しています。また、「障がいがあったからこそ、水泳が大嫌

いから大好きに変わった」との考えを示していて、常に前向きです。

 

 何があっても感謝の気持ちをもち、前向きな考え方で日々過ごしたいと自分自身に思わせ

てくれた言葉と人物です。なぜなら、その方が絶対に幸せになれると思うからです。 

ロバと老夫婦

 

 トヨタ自動車の豊田社長が、株主総会で以下にある「ロバと老夫婦」の話をしたそうです。

様々な視点から、物事を考える材料になりますので紹介します。
 

    ロバを連れながら、夫婦二人が一緒に歩いていると、こう言われます。

  「ロバがいるのに乗らないのか?」と。

  また、御主人がロバに乗って、奥様が歩いていると、こう言われるそうです。

  「威張った旦那だ。」

  奥様がロバに乗って、御主人が歩いていると、こう言われるそうです。

  「あの旦那さんは奥さんに頭が上がらない。」

  夫婦揃ってロバに乗っていると、こう言われるそうです。

  「ロバがかわいそうだ。」


   いかがでしょうか。

 人はその事象をとらえる時に、何を優先するかで感じることが違いますし、当然発する言葉

も違ってきます。とらえ方によっては、目の前のことをいかようにでも批判できるのだと感じ

ました。

 ただ、一つ一つの行動に意味があり、その意味をきちんと説明できれば、状況は違ってくる

かもしれません。

 自分の考えにはいつでも根拠をもち、それをきちんと説明できるように・・・そのように解

釈し、自分自身の糧としたいと考えます。